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クリエイターズ・ファイル72:グラフィックデザイナー 松井桂三

ブランドの価値そのものを創り上げるデザイナー。

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政府広報や関西国際空港のマークなど、日本を代表するデザイナー。

 松井桂三さんは日本を代表するデザイナーである。政府広報のシンボルマーク、関西国際空港(株)のシンボルマークなど実績多数。受賞歴は数知れず、国際的なデザイン展の審査員を歴任。現在は母校である大阪芸術大学の大学院と大学、短大で教鞭を執っている。

 「いま私たちがいるのは大阪芸大の短大なのですが、ここではグラフィックデザインの実習を担当してます。学生たちはみな元気いいですよね」

 そんな学生たちが苦戦するコンピュータのメーカー、アップルのパッケージデザインのシステム構築を松井さんが担当したとは、彼女たちは思いもよらないかもしれない。アップルの仕事は1980年代の中頃、彼女たちは90年代の生まれだから、松井さんとアップルとの関わりは生まれる前、ということになる。

 「いまアップルのマークはグレーになってますけど、それが虹色だった頃ですね。その頃のMacといえば、ごく単純なお絵描きソフトだったMacPaintや、ワープロソフトのMacWriterくらいしかソフトのない頃でしたが、驚いたことに開発現場に行くともう映像を取り込んでましたからね。凄いなあと思いましたよ」

 いまやアップルと言えば、携帯音楽プレイヤーやスマートフォン、タブレット、電子書籍や音楽のダウンロード販売も手掛ける、総合情報家電メーカーだ。とはいえ当時のアップルは新進のコンピュータ・メーカーで、まだまだ発展途上の段階にあった。

 「当時アップルの製品のパッケージはバラバラだったんですよ。イラストや写真が入っていたり、モデルじゃなくてデザイナーの女性が写っていたりしたんです。私がアップルの内部デザイナーと共同で進めたのは、シンプルに製品の写真を入れて、あとはマークだけというデザイン。なかのハードウエアやソフトウエアが、あるいは使い方が外装ではっきりわかるように、デザインのシステムを作ったんですね」

 このときのスタイルが踏襲されて、いまもアップルのパッケージの基礎になっているのだ。

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プロフィール

グラフィックデザイナー

松井桂三(Matsui Keizo)

1946年、広島市生まれ。松井桂三有限会社 主宰。大阪芸術大学 大学院芸術研究科およびデザイン学科 教授。1984年、松井桂三デザイン室(有)開設。80年代中頃、アップルコンピュータ社Macのパッケージデザインシステムの構築を担当。1995年、政府広報のシンボルマーク制作。東京ADC賞、ブルノ国際グラフィックビエンナーレICOGRADA最高賞など受賞歴多数、国際デザイン展の審査員などを歴任。アメリカ、ドイツ、フランスなど各国の美術館でのパブリックコレクション多数。AGI(国際グラフィック連盟)、東京ADC(東京アートディレクターズクラブ)会員。

公式サイト

作品

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クリエイターズ・チョイス

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