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クリエイターズ・ファイル71:映画監督・アーティスト 石橋義正

山田孝之さん主演の映画、「ミロクローゼ」を公開予定のアーティスト。

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構想8年の新作映画「ミロクローゼ」、海外映画祭から日本へ凱旋公開。

 石橋義正さんは三つの顔を持つアーティストだ。一つ目の顔はパフォーマンスやインスタレーション作品を手掛ける美術作家。もう一つはカルト的な人気を誇ったTV番組『オー!マイキー』などを手掛けたTVディレクター。そして三つ目の顔が映画監督だ。2012年11月24日に公開となる新作映画「ミロクローゼ」は、そんな石橋監督の最新作。着想からなんと8年を費やしたという。

 「私の場合シナリオより先にビジュアルの方が先行して出てくるタイプで、先にイメージボードを作成して、あとからそれをシナリオ化していくんですね。そういうイメージボードの作成にまず時間がかかった。それから部分的にミュージカルのシーンがあるので、こういう場面のためには撮影前に音楽を準備しておかなければいけませんでした。このほか遊女の写真がズラッと300枚ほど並んでいるシーンがあるんですが、そういうシーンを撮る際には、映画そのものの製作にゴーが出てから写真を撮っていたのでは間に合わない。なので先行して写真を撮影しておかなくてはならなかったんです」

 こうした苦労が功を奏し、本作は国内外の映画祭で幾度となく上映され、既に高い評価を受けている。恵比寿映像祭、香港国際映画祭、ニューヨーク・アジア映画祭。このほか台湾、イギリス、ドイツ、カナダ、オーストラリア、ブラジルと、数多くの映画祭に出品され、カナダ・モントリオールで開催されたファンタジア・フェスティバルでは四部門の賞を受賞するなど、受賞やノミネートも相次いだ。

 「けれども今回は原作のないオリジナル作品であるということで、資金集めには苦労しましたね。撮り終わってからも編集に半年かけましたし、それ以降も海外の映画祭に出品する期間がありまして、ようやく日本で公開できる形になりました」

 そんな話題作となった『ミロクローゼ』だが、その物語はかなり変わっている。この映画の主役は一人ではなく、まったく別のキャラクターを持った三人の人物なのである。しかもそのすべてを演じているのは、主演の山田孝之さんただひとりなのだ。

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プロフィール

映画監督・アーティスト

石橋義正(Ishibashi Yoshimasa)

1968年京都生まれ。京都市立芸術大学大学院造形構想に在学中、英国王立芸術大学(RCA)映画科に交換留学。1997年公開の映画『狂わせたいの』がストックホルム国際映画祭正式出品、第8回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞受賞。国内はもとよりN.Yやパリ、ロンドンなどの海外の美術館やホールでも映像作品やライブパフォーマンスを発表。2000年に異色のTV番組『バミリオン・プレジャー・ナイト』を製作。2002年より製作を続ける『オー!マイキー』がベルリン映画祭に招待されるなど高い評価を得る。2010年には丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で個展開催。近年は伝統芸能とメディアアートを融合した革新的な舞台作品を発表するなど、幅広い独自の活動を行っている。

公式サイト

映画「ミロクローゼ」公式サイト

『ミロクローゼ』 ©2012 「ミロクローゼ」製作委員会
11月24日より東京のシネクイント、12月1日よりテアトル梅田、シネマート心斎橋、以降、京都シネマほか関西順次公開予定

作品

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クリエイターズ・チョイス

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