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クリエイター・ファイル42:“英国的センスで日本に挑むデザイナー”カンナアキコ

英国発の感覚を持つデザイナー、『エナセーブカー』とデザインを語る。

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『エナセーブカー』の背景にある、タイの環境保護への想い。

さる5月21日から3日間、帯広市を中心とする北海道・十勝圏で「ラリー北海道2010」が開催された。俳優の哀川翔さんの参戦でも話題となったその会場で、ひときわ注目を集めていたのがダンロップの住友ゴム工業(株)によるデザインカー『エナセーブカー』の展示だった。

このクルマはダンロップによる顧客参加型の植樹活動「Team ENASAVE」のコンセプトを表現したPR用のデザインカー。同社製のタイヤ「エナセーブシリーズ」を1セット購入すると、タイのマングローブの森林に1本の植樹を行うという活動を、PRするためのクルマである。『エナセーブカー』のデザインを手がけたデザイナー、カンナアキコさんは、その背景をこう説明する。

「マングローブは海水と真水が混じり合う、海と陸の境界に育つ木。海の生物も川の生物も、陸に住む生物も、いずれも一緒に住むんです。ところが近年は伐採によって、この森が失われている。タイはタイヤの原料であるゴムの生産地でもあり、ダンロップさんの工場もある。そこでタイに恩返しをしたいという思いから、ダンロップさんはこの活動を始められたんですね」

「エナセーブシリーズ」は、転がり抵抗を低減し燃費を向上させた、環境にやさしい低燃費タイヤ。そのタイヤを購入することでマングローブの森林を維持し、CO2の削減にも貢献できる上、植樹を現地の人々とともに行うことで雇用拡大にも貢献できる。そんな一石が何鳥にもなるプロジェクトが、ダンロップの「Team ENASAVE」なのである。

「ダンロップさんが私にオファーしてくださったのは、私が以前、TOYOTA Europeの小型車『Aygo』の特別仕様車をデザインしたのを、おそらくご覧になったんでしょうね。この活動の良いところは、一方通行のエコ活動ではなく、そこに住むタイの人とも一緒になってやろうというところ。私自身もそこに共感して、この仕事に関わることになりました。だから『Team ENASAVE』とはどんな活動なのか、幅広いユーザーの方に知ってもらいたいという想いで『エナセーブカー』のデザインは始まったんです」

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プロフィール

デザイナー

カンナアキコ(かんな・あきこ)

StudioKanna代表。1995年に渡英後、ロンドン芸術大学セントラル・セントマーチンズにてグラフィックデザイン科を終了。イギリスのカルチャー雑誌「Dazed & Confused」でエディトリアルデザインを経験した後、コーポレイトアイデンティティのスペシャリストとして定評のあるNorthにて、シニアデザイナーを4年間務める。2006年に個人事務所設立のために帰国し、StudioKannaを設立。以後、イギリスで培ったブランディングの基礎をデザインの基盤とし、既存のアイデアにとらわれない、シンプルで意味のあるアプローチを追求している。

公式サイト

作品

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