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クリエイター・ファイル41:“手作りの暖かさとコアな熱さを持つ自転車ブランド”E.B.S

鉄のフレームを手仕事で繋ぐ、関西発の手作り自転車。

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70センチもの荷台のある自転車や、体に優しい自転車がヒット中。

ある日、交差点で信号待ちをしていると、隣に一台の自転車が止まった。ちらりと見て仰天した。サドルの後ろに果てしなく長い、木製の荷台がついている。幅は40センチほど、のちに聞いた話によると、長さは70センチもあるという。あまりの外観に目を見張っていると「どや!」という表情のドライバーと目があった。以来その独特の自転車は、瞼の裏に焼き付いた。

「ユーティリティー・バイク」と名づけられた、このユニークな自転車は、E.B.Sという関西の自転車ブランドによるもの。E.B.Sの代表を務める小林宏治さんは、ユーティリティー・バイクに込められた思いを、こんなふうに説明する。

小林●「長年、自転車を扱ってきて、自転車は荷物をたくさん積めないから困る、という話をよく聞いたんですね。だからといって自転車で行ける距離を、わざわざクルマに乗って移動するってどうなの? という疑問があって。それで荷物をガッツリ積める自転車を提案してみたのが、E.B.Sのユーティリティー・バイクなんです。作ってみたら後ろの荷台が、ご飯を食べるテーブルになったり、人が集まるツールになったりするとわかった。これは自転車の形を通じた、一つの生活提案でもあるんです」

もう一つ、E.B.Sの代表作とも言える自転車がある。クロスド・シート・ステイと呼ばれる、独特のフレームを持つ自転車だ。シートステイと呼ばれる、後輪からサドル方向に伸びるフレームが、シートチューブを飛び越えて交差し、トップチューブに接続されているのである。E.B.Sのフレームビルダーを務める佐々木隆二さんが、その特徴を説明する。

佐々木●「クロスド・シート・ステイ自体は昔からあるものですが、ふつうはフレーム全体の堅牢性を高めるのが目的。このためシートステイとシートチューブは、交差させるだけでなく溶接してある。ところがウチのバイクの場合、ここを溶接していない。このためシートチューブが受ける衝撃は、シートステイでなくトップチューブに逃げる。だから体に優しくて、乗り心地の良さが生まれるクロスなんです」

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プロフィール

自転車ブランド

E.B.S(Engineered Bike Service)

長年、自転車業界に関わってきた小林宏治が中心となり、メインビルダーの佐々木隆二とともに、2008年に立ち上げた自転車ブランド。のち、設計と部品加工の山本工(たくみ)が加わり、現在3人体制。巨大な荷台をつけたワークバイクや、クロスド・シート・ステイを採用したミニベロなど、個性的なデザインと確かな技術で注目を浴びる。「velo style Ticket」(東京)、「velo life-UNPEU(アンプ)」(大阪)の二店舗を直営ショップとして展開。2009年には水都大阪でgrafとのコラボを行うなど、異業種との協業にも積極的。

公式サイト

velo life UNPEU

velo style Ticket

作品

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