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クリエイター・ファイル34:“大切なことを、シンプルに。絵本作家ユニット”accototo ふくだとしお + あきこ

ふたりでつくるおはなしは、つたえる、つながるものがたり。

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大好きな絵本を手作りで。始まりはプレゼントだった。

山の手の閑静な住宅地、大きくて入り組んだマンション群の中の一画に、住み心地のいいご自宅兼アトリエを構える、人気の絵本作家ユニットaccototoご夫妻。よちよち歩きの娘さんと3人で、にぎやかにお出迎えいただいた。

ユニット名のaccototo(あっことと)は、「あきこ」と「としお」の愛称をつなげたもの。わかりやすく、語呂がよく過不足なく、なんだか可愛らしい。これはふたりそろっての第一印象によく似ている。ふたりの周囲にあるものすべてが、不思議と、accototo色に染まっている。

ふたりの出会いは、フランスの語学学校だった。あきこさんは高校卒業後、としおさんは大学卒業後に相次いで渡仏。あきこさんは高校を卒業するまで考古学にも興味があり、美術系の大学か、考古学か、選択肢は2つあった。ところが、ある日突然フランス行くことを思いつき、結局それを選ぶ。「両親は、やっぱり『ええっ?』という感じでしたが、まあ一度、試しに行ってみたら?と言ってくれました」フランス語の学校へ数ヶ月通ったりもしたが、挨拶程度の語学力で渡仏することになる。「若かったし、知らないが故の怖いもの知らずでしたね」とは言うものの、あきこさんは、その可愛らしいルックスを裏切るかのように、きっぱりとした思いきりの良さを感じる女性だった。この人なら、決行するだろうな、という印象なのだ。

一方としおさんは、大学で金属のアートを専攻。その後渡仏する。「ひとりっきりで、誰も自分のことを知らない土地で、絵を描きたかった」という。日々のしがらみの中で気持ちをすり減らし、大好きな絵に没頭するための逃避行的な渡仏だったそうだ。パスポート申請のために、どこかの学校に籍を置く必要があり、いちばん安い語学学校を探した。ふたりが出会ったのは、そこである。背景も、動機も異なるふたりが「自然に仲良くなりました。波長が合った」と、あきこさん。「気がついたら、いつも一緒にいました」と、としおさん。人の縁とは、不思議である。

ふたりが出会った最初の年、あきこさんの誕生日に、としおさんは絵本を贈る。「小さい頃、母親に読んでもらっていたとか、そんな話も聞いていましたし、絵本が好きなのは知ってたんです。なので、作ってみようかなと思いました」それは字のない絵本で、主人公はタマゴだった。やわらかな線で描かれたタマゴには、独特の優しさと、温度を感じさせられた。この記念すべき第一作目の絵本については、別頁で詳しく触れよう。

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プロフィール

絵本作家ユニット accototo

ふくだとしお + あきこ

ふくだあきこ : 1978年兵庫県宝塚生まれ。1997年フランスへ留学。Academic Grande Terreにて美術を学ぶ。1999年帰国。2002年武蔵野美術大学短期学部通信科デザイン学科ディスプレイデザイン卒業。絵画、絵本、などの作品を制作している。
ふくだとしお : 1971年大阪生まれ。1994年大阪芸術大学卒業。1998年制作活動のため、渡仏。帰国後、絵本の制作に携わる。現在、絵画、絵本、立体作品など幅 広く作品を造り出している。『迷いの路』、『ひとりひとり』(成美堂)など。
accototo作品に、『うしろにいるのだあれ』シリーズ、『おおきくなったら』(幻冬舎)、『ポポくんのミックスジュース』(PHP研究所)、『のぞいてごらん』(イーストプレス)、『きょうのそらはどんなそら』(大日本図書)、『ピネくんとさかなのおうち』(学研)などがある。『うしろにいるのだあれ』は愛子さまのお気に入り絵本として紹介されている。タオルや陶器のイラスト、デザイン、壁画など幅広く活躍。

作品

※クリックすると大きな画像をご覧いただけます。

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  • 作品3
  • 作品4
  • 作品5
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  • 作品13
  • 作品14
  • 作品15

クリエイターズ・チョイス

世界にひとつ、気持ちもひとつ クリエイターズ・チョイス34「手作り絵本」