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クリエイター・ファイル30:“路上発の現代美術アーティスト”潤inoue.

路上イラストから現代美術に転身、期待の新人アーティスト。

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イラストから現代美術へ、その原点にあるのは路上イラスト。

潤inoue.さんのプロフィールは華やかだ。大阪芸大に在学中から、笑福亭鶴瓶さんの出演するバラエティー番組のために、アルバイトで似顔絵を描いていた、という。テレビ番組の宣材用イラストはいまでも手がけているし、卒業後はヒップホップ系のファッション誌『212. MAG』などの雑誌にもイラストを提供。インディーズ系のCDジャケットやカフェなどのフライヤーにも、イラストを数多く提供してきた。

ふつうだったらイラストレーターとしてのステップアップを考えそうなキャリアだが、その後inoue.さんは商業イラストでなく、現代美術の道を選ぶ。カフェやギャラリーでのグループ展に数多く参加し、阪急メンズ館や大阪府立現代美術センターでのグループ展も経験。阪急メンズ館での展示では、全体の空間構成まで担当し、2009年の3月には「AD&A gallery」で、大規模な個展となる「ISLAND in island」を開催し、大きな成功を収めている。

「AD&A galleryさんは、有名な現代美術作家の高嶺格(たかみね・ただす)さんでこけら落しを迎えた、現代美術専門のギャラリー。イラスト出身の作家は僕が初めてで、『ふだん全然見たこともない雰囲気の客層の人が来た』と喜んでいただきました」

実はこのinoue.さん、もともと路上でイラストを売っていた、いわゆる「路上アーティスト」である。イラストから現代美術へと転身した作家には、横尾忠則さんや中ザワヒデキさんがいるが、路上から現代美術に行った例は、日本ではちょっと思いつかない。例えて言うなら「ゆず」や「コブクロ」が現代音楽に転身するようなものだ。現代美術専門のギャラリーと客層が異なるのも、うなずける話である。

「この展覧会の裏テーマは『恩返し』。僕は路上時代からいろんな方に支えられて、ここまで来たと思っています。だからオープニング・パーティーの食事は思いっきり豪華なオーガニック料理にしたし、全日程にわたって在廊してたんですよ」

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プロフィール

現代美術アーティスト

潤inoue.(じゅん・いのうえ)

1980年、大阪府生まれ。大阪芸術大学美術学科在学中から、テレビ番組のイラストの仕事を手がける。その後『212. MAGAZINE』をはじめ、雑誌やCDジャケットのイラストを担当。以降、カフェやギャラリー、百貨店などでグループ展に多数参加。イラストから立体、インスタレーションへと、表現手法を拡大する。阪急メンズ館でのグループ展では、全体の空間展示も担当。2009年3月には「AD&A gallery」にて大規模な個展を開催し、大きな成功を収めた。

作品

※クリックすると大きな画像をご覧いただけます。

  • 作品1
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  • 作品3
  • 作品4
  • 作品5
  • 作品6
  • 作品7
  • 作品8
  • 作品9
  • 作品10
  • 作品11
  • 作品12
  • 作品13
  • 作品14
  • 作品15

クリエイターズ・チョイス

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