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クリエーターズ・チョイス20“自分の心を写し撮るカメラマン”桑島秀樹

体に馴染んだものを優先して選んだ、トヨビュー4×5GBとキャノンNew F1。

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プロとして磨いた複写技術を支えた、愛機、トヨビュー4×5GB。

桑島さんは自分の作品づくりを「鏡を覗き込むようなもの」だという。スポンサーがいて代理店がいて、他人の望むものを撮る広告の世界とは逆に、何をどう撮っても構わない。それだけに、自分は何を撮りたいのか、自分はどんな人間なのか、ひたすら考えざるを得ないというのだ。

「金魚の『THE LIFE』シリーズは、子どもの頃に金魚を飼っていた思い出、子ども時代の自分を振り返った作品です。同様に、グラスを真正面から正確に撮った『The World』シリーズは、会社員になって複写作業に明け暮れていた頃の自分、光を介して写真とその撮影技術に正面から向き合った自分を、一つの形として昇華させた作品ですね」

こんなふうに桑島さんの作品には、いつも桑島さん自身の人生が刻み込まれている。最新作の「Eupholia」シリーズも、子ども時代の桑島さんと、社会人になってからの桑島さん、両者を含み込んだ作品だ。子どもの頃の自分が遊んだオモチャを、プロの複写技術を活かして構成した立体作品だからである。

このように複写技術は桑島さんの、まさに原点にある技術だが、そんな桑島さんの複写技術を、長年支えてきたカメラがある。「トヨビュー4×5GB」、大阪府豊中市のカメラメーカー、酒井特殊カメラ製作所の製品である。高級機種へのこだわりは、それほど強いわけではない。何10万円もするハイエンド機種を選ぶより、中堅機種でもいいから手に馴染んだカメラを使いたいと思う方だ。愛用のトヨビュー4×5GBも、1990年当時で25万円程度の中堅機種。それまで使っていたカメラと、操作法が似ていたから選んだという。

「それまで使っていたカメラは、カメラの両側に軸が着いている、両軸タイプの機種でした。けれども、これが生産中止になって、片軸方式に変更になった。片軸のカメラなら同じメーカーのものを選べたんですが、両軸で調整する動作が体に刷り込まれている。ネジの位置やネジ癖が体で飲み込めてないと、精密な撮影の仕事はできないんですね。それで従来と同じ両軸タイプだった、トヨビューのカメラを選んだんです。プロが使用する上での性能も、全く問題ありませんでした」

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プロフィール

カメラマン:桑島秀樹(くわじま・ひでき)

写真家、日本写真映像専門学校講師。1964年、大阪生まれ。1988年、日本写真専門学校を卒業後、コマーシャルスタジオに入社。1991年に退社、以降フリー。1997年「東京国際写真ビエンナーレ」に入選。4枚組写真「THE LIFE」シリーズで波紋を呼ぶ。その後「THE WORLD」シリーズ、その続作である「Vertical / Horizontal」シリーズで国際的な評価を受け、現在はカラフルなプラスチック製オモチャを組み合わせた立体作品「Eupholia」シリーズを展開中。

作品

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  • 作品1
  • 作品2
  • 作品3
  • 作品4
  • 作品5
  • 作品6
  • 作品7
  • 作品8
  • 作品9

クリエーター・ファイル

世界が注目するアーティスト クリエーター・ファイル20“自分の心を写し撮るカメラマン”桑島秀樹