ページの先頭です

クリエイター・ファイル17“あくまで自然体のギタリスト”押尾コータロー

焦らず気取らず、自然体の音楽を奏でる、ギター1本のオーケストラ。

 1 / 2 / 3 / 4 

TOP / インタビュー / バックナンバー / CREATOR FILE / 押尾コータロー

  • Yahoo!ブックマークに登録

全パートを一人で演奏する、フルオーケストラのようなギター。

初めて押尾コータローさんの演奏を聴いたのは、テレビの中継だったと思う。なんの番組かは忘れてしまったが、曲は坂本龍一作曲の「Merry Christmas Mr. Lawrence」だった。アコースティック・ギターを弾きながら、オリジナルの歌詞でもつけて歌うのだろうと思っていたら、押尾さんはコード伴奏もメロディーも、ギター1本のインストゥルメンタル、たった一人で全部弾いてしまった。しんしんと雪の降るような、あのおなじみのイントロに続き、「どんどん、シャーン」というあのバッキングとメロディーを、全部一人でやってしまったのだ。「これ、どうやって一人で弾いてるんだ?」。でも透明感あふれる演奏に、耳も目も釘付けになった。


しかも途中からはバコバコバコッ! とギターを叩きだし、打楽器にしてしまう。メロディーのあちこちに入る「コーン!」という独特の高音(ハーモニクスというのだと後で知った)、低音弦を指でバインバイン! とハジく奏法。ドラムとベース、リードギターとサイドギターを、ギター1本でやってのける押尾さん。それまで聴いてきたギターの音色が独唱だとするなら、フルオーケストラのような演奏だった。

「高校生頃まではフォークソング・クラブ。長渕剛さんのあのスタイル、ハーモニカをホルダーにつけてギターで弾き語りする姿に憧れていたんです。でも高校の後半になると“押尾君はギターがうまい”、歌がうまい人の横で難しいパートを弾かされるようになって、歌はだんだん減らされて(笑)。その頃、師匠である中川イサトさんの音楽に出会ってギターの面白さに目覚めていったんですね」

そんなふうに押尾さんは振り返る。ギターに、のめり込みつつもプロのミュージシャンを目指して、音楽専門学校に入学、東京の仲間とデビューを夢見て、バンドを結成するが解散。帰阪しても、その夢を持ち続けて、バンド活動を続けた。しかし、担当したパートはベースだったという。アコースティックギターから離れること7年。中華のデリバリのアルバイトをしながら、シフトの合間を縫ってライブハウスに出演。デビューを夢見て演奏を続ける毎日だった。

 1 / 2 / 3 / 4 

プロフィール

ギタリスト:押尾コータロー(おしお・こーたろー)

1968年生まれ。中学2年からギターを弾く。フォークグループ「五つの赤い風船」のギタリスト、中川イサトに師事。高校卒業後、上京して音楽専門学校に通う。帰阪後バンド活動を経てソロに転向。その後ラジオ番組で、DJヒロ寺平がオリジナル曲を紹介したことから、2002年にメジャーデビュー、同年には全米デビューも果たす。以来、通算8枚のアルバムをリリース。ソロアーティストとしてライブ活動を中心にジャンルを超えた様々なアーティストとのコラボレーションも話題に。メインテーマを手掛けた、映画『三本木農業高校、馬術部』(監督:佐々部清 主演:長渕文音)が今秋全国公開予定。

《 2008年Live Schedule 》
8月30日(土)大阪フェスティバルホール
開演18:30 料金5,800円(全席指定/税込)
一般発売6月29日(日) 問:GREENS 06-6882-1224

作品

※クリックすると大きな画像をご覧いただけます。

  • 作品1
  • 作品2
  • 作品3
  • 作品4
  • 作品5
  • 作品6
  • 作品7
  • 作品8
  • 作品9
  • 作品10
  • 作品11
  • 作品12

クリエイターズ・チョイス

らしくないモノ、らしいモノ。 クリエイターズ・チョイス17「革ジャケとギター」