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クリエイター・ファイル12“世界一ふつうの家具屋”TRUCK FURNITURE 黄瀬徳彦×唐津裕美

ブルースのように飾らない、単純で基本的なことを楽しむ。

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奇を衒わず、飾らない。ふつうの暮らしを支える家具。

TRUCKの家具は、ごくふつうの家具だ。けれどもTRUCKの家具は、世界一ふつうの家具だ。中途半端にふつうの家具は「ふつうのまま」でいる勇気がない。だから、ちょっと奇を衒ったり流行に流されたり、余計なことをしてしまう。奇を衒えば飽きられるし、流行に走れば古くなる。TRUCKの家具にはそういう余計なところが全然ない。だから飽きないし古くならない、芯の強さがあるのだ。

たとえば代表作のFKソファに座ってみる。体中がソファに沈み込んで、気持ち良すぎて立ち上がるのも面倒になる。けれども、柔らかすぎて身動き取れないほどじゃない。いったん「よし!」と気合いを入れると、意外に楽に立ち上がれてしまう。その絶妙な頃合いが、気持ち良い。逆に「デスクワーク・チェア」という椅子に座ってみると「さ、仕事しようか」という気分になる。不思議と机に向かいっぱなしというより、立ち上がったり椅子を動かしたりしたくなる。「働き者の椅子」という感じがする。

ここであえて客観的に、TRUCKの歴史を辿ってみよう。1997年、黄瀬徳彦さんと唐津裕美さんの2人が、家と仕事場と家具店とを兼ねた「TRUCK FURNITURE」を、大阪・玉造にオープン。そのあとはまさにトントン拍子だ。最初の店の裏手に、2軒目となる工場兼ショップの「AREA 2」を、続いて雑貨やイラストなどを制作する「シロクマ舎」を設立。家具カタログの「MAKING TRUCK」は5万部を超える大ヒットになり、NHKの番組『トップランナー』にも出演した。

けれども「人気ショップ狙うぞ」とか「俺たちは最先端のイケてるショップだぞ」とか、そういう浮ついた匂いがTRUCKには全然ない。大手百貨店からの出店要請は、その都度きっぱり断ってきた。むしろ世の中の流行に振り回されるようなことは、できるだけ避けてきたほどだ。

基本的な要素だけで出来ていて、生活感があって体になじむ。素材感を活かした作りだから、多少の汚れや傷も味になる。TRUCKの名前は、アメリカの田舎を走っているピックアップ・トラックから付けられた。埃まみれで毎日働くピックアップ・トラックのように、TRUCKの家具は今日も誰かの暮らしを支えている。

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プロフィール

TRUCK FURNITURE

家具・雑貨屋/黄瀬徳彦(きせ・とくひこ)×唐津裕美(からつ・ひろみ)

黄瀬徳彦は1968年大阪生まれ。高校卒業後、長野の職業訓練校で家具制作を学び、大阪の椅子工場に3年半勤務して独立。唐津裕美は1967年大阪生まれ。大阪芸術大学を卒業後、イラストレーターとして活動。両名ともに同じ雑貨店に出品していたことから、意気投合。1997年、大阪に家具店「TRUCK FURNITURE」をオープンし、のちに結婚。家具カタログ「TRUCK WORKS」が5万部のロングセラーとなるなど、全国的な人気を得る。2006年、長女、日菜誕生。

作品

※クリックすると大きな画像をご覧いただけます。

  • 作品1
  • 作品2
  • 作品3
  • 作品4
  • 作品5
  • 作品6
  • 作品7
  • 作品8
  • 作品9
  • 作品10
  • 作品11
  • 作品12

写真提供:TRUCK FURNITURE ( “TRUCK WORKS vol.3” )

クリエイターズ・チョイス

それは一見ふつうの無地のノート。けれども… クリエイターズ・チョイス12「夢を実現する無地のノート」