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クリエーター・ファイル6“誰でもない誰かを想う 美術作家”中村ケンゴ

「主人公じゃない「自分以外」は自分のことでもある。」

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「アート」はヨーロッパから来たもの。日本画を学んでいたからそれに気づいた。

抽象絵画の最初期の画家、ピエト・モンドリアンの作品を模している『COMPOSITION TOKYO』は、昨年コンプリートしたという。10年以上バリエーションを発信し続けてきて、機会と出会いに恵まれ「ベストな展示ができた」ということだ。この作品のコンセプトもおもしろい。モンドリアンのように黒い直線と鮮やかな原色使いの作品だが、実はワンルームマンションの間取り図がモチーフ。「東京にはこんな部屋がたくさんあって、みんな同じような部屋に住んでるんだけど、でも、みんな違う。だけど、みんな同じ」やはり表裏一体の事実を衝く。また、中村さんの作品はパネルに和紙を貼り、日本画の素材である岩絵具や顔料を使う。
「絵画を壁に展示して、それを“作品”として見るというのは、基本的に西欧のスタイルなんですよ。そこに、日本画の技法を乗っけてみる。さらに、モンドリアンのモダンなアートを模したような、だけど実は、“日本の狭いワンルーム”っていうどうしようもないものをさらに乗っける。まさに僕たちのことだっていうことを、最初にこの作品をつくった当時はやりたかったんです」

学生時代は、美術や美術作家を職業として意識したことはなかったという。「ただ、メディアが好きで、何か発信する仕事をやりたいと思ってた」漠然とした夢ではあった。大学で日本画を専攻するが、これはさかのぼって高校時代に専攻を選ぶ際、人数配分の問題など限られた条件での選択の結果だったようだ(このへんは中村さんのブログに詳しい。)水彩の方が性に合っていて、今でも油絵具は苦手だという。ごてごてした、ねとっとした質感がだめ。「それは、僕らが毎日食べるならご飯と味噌汁の方がステーキよりもいいなっていうのと同じ」という。当時の中村さんは「ずっと描けなくて、何描いていいかわからなくて」という状態だった。「自身のオリジナリティを持て、という考え方に違和感があった。なんか描けって言われても、そんなのないし。でも描きたいという欲望はあるじゃない。人間だから」ここで突然古代の壁画が例に出る。「洞窟とかに牛とか描いてたくらいだから、人間、言われなくても描くじゃないですか!」ラスコーとかアルタミラとか…昔習った…と慌てて記憶をさかのぼる。中村さんの話は、こんなふうに飛躍する。



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プロフィール

美術作家・現代アーティスト

中村ケンゴ(なかむら・けんご)

美術作家。1969年生まれ。多摩美術大学大学院修了。ワンルームマンションの間取り図をモンドリアンのように描く"COMPOSITION TOKYO"や、漫画の吹き出しを文様化したり擬人化した"SPEECH BALLOON"シリーズなど、日本画の技法を使いながらもポップな表現で描かれた絵画作品を制作。2006年は、アートフロントギャラリー(代官山)、Gallery360 °(青山)、横浜美術館『日本×画展(にほんガテン!)しょく発する6人』に出品。ワークショップやファッションブランドとのコラボレーションのほか、アートディレクターとしても活動。2007年4月には、COEARTと共同でオリジナルTシャツを制作。ご自身の作品をモチーフにしたデザインが好評だ。

中村ケンゴ×COEARTオリジナルTシャツ

ARTinDOJIMA/OSAKA2007

作品

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  • 作品3
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  • 作品5
  • 作品6
  • 作品7
  • 作品8
  • 作品9

クリエーターズ・チョイス

憧れのアーティストとつながりたいと願った学生時代。 クリエーターズ・チョイス6「在りし日の想いを運ぶオリジナルグッズ。」