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2009年07月07日のエントリー

手の込んだPVが話題のSOUR‘日々の音色’

最初に断っておきます。ぼくはSOURというバンドをまったく知りませんでした。それが数日前から、突如インターネット上で口コミが目に付き始め、TwitterやらブログやらでとにかくPVが凄いと大評判。何がそんなに凄いのやらと、制作者自ら公開しているらしいYoutubeの映像を観てびっくり。いやはや確かにこれは凄い。技術が凄いとかそういうんじゃありません。コンセプトに明確な形を与えるアイデアと、それを実現するド根性が素晴らしい。

・SOUR‘日々の音色’
http://www.youtube.com/watch?v=WfBlUQguvyw

百聞は一見に如かずといいますから、とにかく上のPVを見てみてください。どうでしょう。オフィシャルサイトやmixiで出演者を募集し、Webカメラで撮影された素材をコツコツ編集して作ったという、まさしくデジタル時代のPV。にもかかわらず、全篇に漂うこのふわふわとしたアナログ感!世界中の人たちが画面の境界を超えて繋がり合っていく様子は、ちょっと気恥ずかしいくらいにまっすぐだけれど、とてもコンセプチュアルに心に響きます。

こう面白いと過去のPVを見たくなるのが人情というもの。探してみると、やっぱりありました。いずれもワンアイデアで攻めきる姿勢が素晴らしい。といっても、決して大味になったりはせず、むしろ、芸の細かさが際立っています。絶妙のアナログ感も健在。どれも、おそろしく地味な作り込みが想像されて気が遠くなりますね。まったく派手さはないけれどえらく手間隙がかかっている…そんなゆるくもよくできた映像が光っています。たとえば…

・SOUR‘面影の先’
http://www.youtube.com/watch?v=6vVWb1M_rQk

「ヘッドホンのコードで一筆書き」というワンアイデアで最後まで押し切る作品。ストップモーション・アニメを髣髴させるカクカクした動きがなんとも味わい深いですね。ウィリス・オブライエンやレイ・ハリーハウゼンの衣鉢を継ぐ…とはいくらなんでも話が飛びすぎですが、たくさんの人のたくさんの色のTシャツをカンバスに繰り広げられるラインだけのアニメーションは、そこはかとなくノスタルジックでもあり、思わず見入ってしまいます。

・SOUR‘半月’
http://www.youtube.com/watch?v=vMGSH0J0dUU

こちらは手を使った影絵ですね。誰もが一度はやったことがあるアレです。定番のハトから始まって、どんどん複雑化していく様が圧巻。これもコツコツと地道な作業が山盛りだったろうと思います。大変ながらもPV作りを愉しんでいる。そんな感触が伝わってきますね。人間、愉しいことには労を惜しまないものです。モノ作りにはこれが一番大切なんじゃないでしょうか。え?肝心の音楽には触れないのかって?それはまた別の話ということで…。

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