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2007年11月19日のエントリー

台湾現代アート事情レポートpart.2

人気があるのは和製アイドルだけじゃない!
「日本の芸術にも注目!」な台湾が見れる台北當代藝術館。

台湾では皆さんご存知の通り日本のアイドルやミュージシャンが大人気である。香港やソウルなどでもその手の雑誌やグッズ、CDの販売が定着しているようだが台北でも街のあちこちで同様の風景をよく見かける。私が台湾の現代アート事情を見ようと訪れた、その名も台北當代藝術館でも日本のアーティストたちへの注目度が見てとれた。

開催していたのは「ZONE_XV2_特區」という展覧会でデジタルアート的なインタラクティブな作品が中心であった。おもしろかったのがその美術館が日本統治時代の小学校を改装してできていると言う建物で、一つひとつの展示室が元は教室だったから学園祭の出し物を見て回るような感覚でもある。作品の説明を熱心に本国語でしてくれる係の人が皆、学生さんみたいなので私立美術館に比べるとずいぶん若い運営スタッフだなと思った。こういったインタラクティブアートはある程度の説明に沿って何らかの行動を要する物が多い。私が日本人と知ると必死で英語で説明してくれたのだが私の英語力では難解な芸術作品の微妙なところまでは理解できなかった。しかし詳しくわからなくてもアートに参加できると言うのは何となくおもしろい。それがよくわからないiPodで地球の任意の場所の音を聞けるアートであったとしても、こころの中で「ホンマかいな!」と突っ込みを入れながら(大阪人ですから)自分もそのアートに参加できたというおもしろさがある。なぜかビヨークの「All is Full of Love」のミュージックビデオを階段の壁面に流していたがそれも作品として図録に掲載されている。このミュージックビデオは、白いロボット同士の切ない接吻と愛撫の映像だがこれを学校的建物の中で目にすること自体がとっても不思議なアート感覚である。(どんな作品かはYou Tubeでどうぞ!タイトルですぐ検索できます)そんな現代アートを見て回った後にたどり着くのが「ここは雑貨店か?」と思うようなミュージアムショップである。そこで目に入って来たのが前回の企画展と見られる「Fiction Love - 虚擬的愛」という美術展の図録。表紙は奈良美智さんの作品が3D印刷されていて角度によって色や向きが変わるというデザイン!なかを見ると奈良さん以外にも加藤美佳さんや青島千穂さん、高野綾さん、金田勝一さん、松浦浩之さん、三宅信太郎さん・・・と日本のアーティストたちの名が多数見て取れる。中国系や韓国系の作家も名を連ねているが、どの作家の作品もポップで日本のアニメやカルチャーの影響を受けているなと思える作品が多い。奈良さんなんかは最近村上隆さん同様、NYやヨーロッパでも注目を集めているが、日本発信のアートとして見るだけではなく、こうしてアジアで発生したアートとして見るとまたおもしろい。

西洋の文化がある時期を境に急激に入って来て、古い伝統的手法などはほっといて自分たちなりに昇華して「何か」を創り出したような共通した感覚がアジアの作家にはあるような気がした。なかには自分たちにとっては思いっきり重き伝統文化であるはずの仏像が鉄人28号やマジンガーZ、ウルトラマンになっているものもあって、この「なんでもあり」感がアジアの魅力だなぁとあらためて思った。台湾で美術散歩をするなら台北現代芸術館はぜったいお薦めです。

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